
archive (2015年)
globalforce.link通信
3.globalforceが直ぐに辞めると感じる会社、感じない会社

留学生を含めたglobalforce(高度外国人)へのインタビューやアンケート、企
業へのヒアリングをしてみると、かれらの『転職』の理由には「個人の資質」
と「企業の受け入れ態勢」双方において、さまざまな要素が絡み合っている
ことが分かります。
つまり、どちら側にもその結果を導き出してしまう理由があります。
従業員側の理由が、『血液型診断』的に「彼らは外国人だから」と固定化して
「個人の資質」にあると考えないでください。どちらかというと『星座占い』
的に「個人の資質」と「めぐり合わせや環境」によって結果は大きく異なりま
す。......2015.10.14
8.訳せない言葉

ノーベル賞受賞者のワンガリ・マータイさんが、日本語の「もったいない」という言葉に感銘し、2005年の国連女性地位委員会で「もったいない」と出席者全員で唱和したことで、世界中に”MOTTAINAI”という言葉が広がりました。
この「もったいない」に相当する「言葉」は、他の言語にはないそうです。
また般若心経は、サンスクリプト語で書かれていた経典をあの有名な三蔵法師が中国語にしたものですが、一番最後にある『羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶』という言葉も実は、適当な言葉が中国語になく、そのままの「サンスクリプト語の音」を記載したものだそうです。
......2015.11.17
11.”英語もどき”

先月のセミナーにご出席頂いた、とある企業の方から『日本人従業員のリテラシーをアップするための、外国人留学生のインターンシッププログラム』のアドバイスを求められました。
今まで「自社をより理解してもらうためには?」「インターンの資質を見極めるためには?」「現場とのコミュニケーションを深めるためには?」というご相談は受けたことがありましたが、全く別の視点でのご相談で、いろいろと調べましたが、良い事例はありませんでした。
そこで、当研究所も視点を変えて「日本人従業員のリテラシーをアップする」という点にフォーカスして、英語が不得意だと思い込んでいる日本人従業員の方々に、留学生とのコミュニケーションを深める方法をご提案致しました。
外国人留学生のインターンシップを成功させるために、日本人従業員の皆さまの「英語はできない」と自分自身にかけていた暗示を取ることが重要だからです。
.....2015.12.7
12.”Let’s have a party!”

globalforce(高度外国人)の活用にあたって、最大の障壁になるのが私たち日本人のコミュニケーション能力です。「合コン」なるものができる前は、初めての男女が会って会話する場さえなかった日本人は、どうも初めての人に対してたじろぐ癖があるようです。
学生時代アメリカで、私が友達と遊んでいると”Let’s have a party!”と、突然叫んだかと思うと、その友達があちこちに電話を掛けました。すると友達の友達、友達の彼女、等々、会ったこともない人たちが続々と集まって、別々に、いや好き勝手に、飲み物を持ちながらニコニコして会話をするのです。
.....2015.12.10
13.言葉は文化

個人的な意見ですが、社内の公用語を英語にする会社に疑問を感じます。たしかに、英語という言語を使ってコミュニケーションできることは、これからどのような仕事をするにしても『常識』にならなくてはいけないと思いますが、社内の公用語を英語にしてはいけない。
言葉は文化です。文化があるからこそ、尊敬される。
アメリカ人と話をすると、よく出身が話題になることがあります。でも、彼らの言う出身とは、祖先の出身です。自分のルーツが、どの国のどの地方からやってきたのかを語り合うのです。また歴史の浅いアメリカにとっては、歴史のある国々に対して、ちょっとした『劣等感』があったりします。
.....2015.12.17
14.グローバルスタンダード

私の嫌いな言葉の一つが「グローバルスタンダード」です。
【ウィキペディア】になかなか良いことが書かれていたのでご紹介します。
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グローバル・スタンダードは、国際標準から派生して生まれた言葉であり、比喩的な表現である。「グローバル・スタンダード」という言葉が、日本で多用されるようになったのは1997年以降であり、日本国外ではあまり使用されない和製英語といわれている。
みずほ総合研究所は「グローバル・スタンダードという言葉は、国際標準に類似した概念を、工業規格・会計基準などにとどまらず、企業活動・メネジメント手法・経済システムなどにまで対象を拡張させて使用されている。注意する必要があるのは、経営手法・経済システムに市場占拠率などなく、国際的な取り決めによる一定の標準・ルールがあるわけではない」と指摘している。
.....2015.12.24
