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archive (2017年)

globalforce.link通信

51.和僑

日経ビジネスの新春号(2017.01.09号)に経済同友会代表幹事の小林喜光さんのインタビューが載っていました。


>>中国人の華僑、インド人の印僑から世界的なリーダーが生まれているように、日本人>>も外に出て世界でもまれる「和僑」の中からリーダーが出てくるかもしれません。
>>(中略)
>>とにかく日本の外に出て、厳しい環境に自分の身を置かないと。…


そして、『主体性を持ち、”地頭”がいい異能の者がリーダーになる』と仰っています。

​......   2017.1.10.

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52.私が主役

日経ビジネスの2017.1.30.号の巻末にある『賢人の警鐘』にダイキン工業の井上礼之会長が文章を載せていました。


そこには「ダイキンランライズ摂津」という障害者雇用を促進する特例子会社のことが書かれていました。障害者は保護し、守るべきものという考えはなく、皆が主体的に努力し自分の仕事に満足して生きがいを感じているそうです。


globalforce(高度外国人財)を活用する際に、日本語がハンディキャップとなることがよくあります。けして彼らはやる気がないとか、頭が悪いとかいうことではありません、単に日本語が私たちよりも使い慣れていないだけなのですから、それが理由で仕事ができないという考え方はやめなくてはなりません。


そう考えると、「ダイキンランライズ摂津」の例はとても参考になります。

......2017.1.30.

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53.しこう(SHIKOU)

外国人には、同音異語は難しいものです。


文章の前後の関係から「意味」を導き出す必要があるためです。
先日、ある留学生に『しこう』という言葉について話す機会がありました。


┌──────────────────┐
│志向 ⇒ 思考 ⇒ 試行 ⇒ 施行 ⇒ 至高│
└──────────────────┘
>>何かを実現しようと思うのなら、まずは「志向」(志を立て目的に向かう)、行動を>>起こす前に「思考」(じっくり考え)、「試行」(さまざまなチャレンジをする)、>>「施行」(具体的に行動し)、「至高」(高いレベルにまで押し上げる)。


同音異語ですので難しいかと思ったのですが、漢字が読める留学生だったので、文字の意味を理解させ、最後に理解度を確認するために「並び直して」してもらい日本語の面白さを楽しんでもらいました。


......2017.2.21.

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54.意見と異見

日本企業の多くが、外国人留学生を採用する際に、平等に公正に日本人と同様の採用プロセスで行っています。


これ自体は、差別をしていないということで誇れることではありますが、同じフィルターを通して濾過することで、結果的に「金太郎あめ」的な人格ばかりが集まることに成ってしまうリスクが存在します。


ビジネスにおいて国境は、かなり意味のない存在になりつつあります。世界中どこの国にも簡単に行けますし、インターネットが繋がる場所なら、世界中どこにいても顔を見ながら無料で会話ができる世の中になってきています。それぞれの器の中にあったさまざまな文化や思想が解き放たれてしまったようです。

......2017.2.27.

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55.伝える意識

車をPHVに替えてから、街中を運転するときに、とても気を使うようになりました。その理由はエンジン音がないため歩行者が気付かない場合が多く、特にお年寄りの場合には、後ろから近付いていくと、絶対と言っていいほど気づいていない。


先日、エプロンをつけた介護士(女性)が、お年寄りの手を引き、狭い道を歩いていました。危ないので小さな音でクラクションを鳴らしたところ、お年寄りは驚いていましたが、介護士の女性はそんな素振りも見せず、お年寄りを少し自分側に引き寄せて何事もなかったように歩いていきました。


たぶん、わざわざお年寄りを引き寄せなくても、車にはぶつからないだろうと思っていたのでしょうが、介護士が建物側にいたため、お年寄りは車が通る側を歩いていており、こちらとしては不安でした。
 

   ...... 2017.3.6

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56.ステレオタイプ(stereotype)

人はどうしても既成概念で物事を考えてしまいます。型にはまった考え方のことを英語ではステレオタイプ(stereotype)と言います。語源は、印刷に使う鉛版(stereo)から来ているようです、まさに「型」通りですよね。


先日、ある企業の人事部の方にワークショップROMA (Recruiting Optimization Matching Academy)の話をした際、
『東大、東工大、横浜国大等、優秀な学生が集まるワークショップを行います』と説明をしたところ、とても興味があるとの前向きな返事を頂きました。


気が付いてみると【外国人留学生】という言葉を付け忘れていたので、後からその旨を伝えたところ突然「うちでは外国人は雇わないので」と無碍に断られてしまいました。

......2017.3.13.

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57.移民を勧める?

先日、Facebookで【東北大学が算定:本当は、日本の人口は減少していないし、少子化ではない?】という内容が載っていました。その論拠となる発表が下記。


http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20120612_01.pdf


5年ほど前の発表なので、その後厚労省が対応したのかどうかわかりませんが、なんで今さらFBで話題になっているのか?と感じます。これを拡散している人は、「厚労省に騙されるな、移民なんていらない!」というメッセージを込めているように感じます。


ときどき、外国人留学生の就職支援の話をしていると「移民に関しては反対なので…」と拒否反応を示す方がいます。私たち、異文化コミュニケーション研究所は移民を推奨する意識は全くありません。

......2017.3.21.

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58.企業側の準備

この3月20日(月) 立正大学品川キャンパスで、

【在日ネパール人留学生による日本語スピーチコンテスト】
https://www.facebook.com/events/2210464282512983/
が開催されました。

 

16名の留学生さんたちの日本語によるスピーチを聞きましたが、たった2~3年の留学でここまで話せるように成れるのだと、ちょっとした驚きでした。日本人は、何年も英語の勉強をしてきてもほとんど話せない現実と比較すると本当に素晴らしい、拍手喝采です。


ただ、就活支援をする立場から感じたことは、あれだけ日本語ができても、質疑応答となると、的確に答えられた学生が一人もいなかったのが気に掛かりました。

......2017.3.31.

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59.外国人留学生を勧める理由

多くの企業の方々とお話しをしますが、どこの会社も「今ある企業の姿」に外国人を当てはめるイメージをします。そのため、うちには関係ない、うちには無理、…といった反応がほとんどです。


そのため、日本語は大丈夫ですか?、日本語ができなくては…。という返事が多い。ところが、どの程度必要か?というと、明確なイメージはありません。


そのため、日本人と同等レベル、ビジネスで使えるレベル、…といった話となり、結局「外国人でも良いが、日本人と同等に働けること」という条件となります。だったら日本人を雇う方がベターという結論になってしまいます。


なぜ新しいツールをいう発想をしないのでしょう?

......2017.4.3.

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60.限界を設けない

「白タク」って、ご存知ですか?営業許可を受けず、自家用車を使ってタクシー営業している車のことです。営業車が「緑地」、自家用車が「白地」のナンバープレートを使うことから、この名前が付いたようです。


ところが、アメリカから世界中に広がったUber(ウーバー)は、まさに素人さんが自分の車を使って、「同乗者」を目的地に連れて行ってくれるのですから、まさに「白タク」の発想です。オーストラリアでは、Uberが入ってきたため、軒並みタクシー会社が倒産してしまったと聞きます。


つまり、規制で守られていたような業界も、世の中のニーズとテクノロジーの進歩によって、たやすく壊されるということです。

......2017.4.10.

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61.日本企業の英語力

文部科学省の奨学金をもらって日本で勉強している留学生が多くいます。ところが日本の大学のくせに、彼らは『英語の授業』受けている場合が多く、何年日本で勉強しても、流暢な日本語には程遠い学生もたくさんいます。


そのため、どんなに優秀でも日本で就職ができず、涙をのんで帰国する留学生がたくさん出てしまいます。彼らの奨学金は私たちの税金なのですが…。


そのような背景もあり、さまざまな国の留学生を集めると、日本語ではなく英語での会話が主流になってしまう傾向が強い。そこに日本人学生が入ると、存在感はほとんどありません。英語ができない学生が多いからです。

......2017.4.20.

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62.俺のイングリッシュ

今日、『NPO英語○○センター』なるものから、WEBサイトに特典映像がある…云々と書かれたメールが届きました。一般的にNPOと書いてあるとボランティアをベースとした奉仕団体のようなイメージを持ちますが、世の中そんな組織ばかりではありません。


その特典の一つに「わずか24時間でネイティブ」というのがありました。(^^;)


何を言っているのでしょうね?そんな方法があるのなら、文部科学省に採用してもらうようにすべきです。でも人間は怠惰ですから、この手の簡単に何とかなるという文言にすがりつきたくなるのですよね~。

......2017.5.11.

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64.4月の有効求人倍率1.48倍 43年2カ月ぶり水準

今日、日経速報メールに題記のような見出しが出ていました。この数字を見て皆さま、何を感じられているでしょう?最近『不況』という言葉を聞かないので『景気が良い』のかもしれませんね。


ただ弊社とお取引の多い、電機業界の様子を見ているとそうではないようにも見えます。好調な日立製作所も30数年前と比べると、当時(新卒同期は1200人程)の1/3程度しか募集していません。


仮に景気がさほど良くなく、さらに人手不足だとしたら、どうでしょう?企業は大変ですよね。人財確保が熾烈となり、給与水準はどんどん上がる。それでも売り手市場ですから、質の高い学生の採用は難しく、転職しやすいため短期間で辞めてしまう。ちょっと、空恐ろしい状況です。

......2017.5.30.

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65.初任給

皆さんの会社における「初任給」はいくらでしょうか?


ほとんどの日本企業は、横並び(どんぐりの背比べ)で一般的に新卒初任給は21万円程です。


会社四季報(http://toyokeizai.net/articles/-/166253?page=2)を見ても、飛びぬけているところはあまりありません。ただ表の一番下に小さく『年俸制は除外』とあります。


そこで年俸制の例をご紹介したいと思います。マイクロソフトさんです。下記のページを開いてみてください、愕然とします。

http://microsoft-college.jp/recruit/tech.html

......2017.6.12.

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66.優秀すぎる?!

優秀な外国人留学生をご紹介すると、驚くことに「この学生は当社には優秀過ぎます」という返事が返ってくることがあります。


「優秀な学生を募集しているのではないですか?」と質問すると、
(1)そんな優秀な学歴の従業員が他にいない
(2)上司が使い切れない(上司の学歴の方が劣っている)
(3)こんなに高学歴・優秀な人に見合った、やってもらう仕事がない
というご返事が多い。


経営の神様の松下幸之助さんは、小学校しか卒業していませんが、優秀な人財を採用することに躊躇していたでしょうか?私が子供の頃、父の友人が「俺は、高校しか卒業していないが大卒をつかっている!」と豪語していたことが強く印象に残っています。

......2017.6.20.

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67.人選のポイント

良い人財を採用するにあたり、面接や試験を通じてどのような視点を持ったら良いでしょう?10年ほどまえに出版された『経営戦略を問いなおす』(ちくま新書)に参考になる内容があったので、ご紹介します。


「パーソナリティ」(性格・人柄)
「キャラクター」(品性・人格)
「テンパラメント」(気質・感受性)
それぞれを、説明すると下記のようになります。

 

「パーソナリティ」は、
人の他人に与える印象に着目した概念(人が醸し出す雰囲気)

......2017.6.27.

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68.《ダイバーシティ》とは

この国の《ダイバーシティ》の議論は誤っています。


女性や障害者の活用のことをダイバーシティと定義しているように見えるからです。もちろん、女性や障害者の活用自体はとても意義のあることですし、偏見をなくし、個々の能力を活かす社会にしていくという点ではどんどん進めるべきことですが、これは単なる《機会均等》の話だからです。《ダイバーシティ》の本質とは異なっています。


ダイバーシティとは、多様性と訳されています。これは一体何を言っているのでしょう?社会や企業活動において、この「多様性」が重要だとされる理由は何でしょう?

......2017.7.3.

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70.2019年採用の準備

2018年4月の新卒採用はおおよそ目途が立ち『ひと段落』の採用担当者の方も多いことと思います。もちろん「移り気」な学生対策は続きますが、採用に猛進する必要はない分だけ楽ですよね。


ただ企業に連絡をしてみると、「そろそろ2019年春の採用方針を決めなくてはならない」と、少々疲れ気味のところが多い。採用はまさに「シームレス」だと感じます。いっそのこと「新卒一括採用」の慣習を辞めて、必要に応じて適宜採用する仕組みにした方が「移り気」対策もいらず、一斉の採用競争をする必要もないので良いのではないでしょうか。

......2017.8.30.

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71.外国人の生命保険について

弊社は、日本企業の活性化のために、優秀な外国人留学生のダイバーシティ採用を企業に勧めております。ところがご存知でしょうか?現在の日本の法律では、高度外国人として就労ビザを取得しても生命保険の加入は難しいのです。


生命保険は、本人に何かあったとしても、残された家族の生活を支えることのできる相互補助の仕組みですが、保険会社に確認をしたところ、日本に家族のいない外国人は加入することができないらしいのです。


2001年にJR新大久保駅でプラットフォームから転落した男性を助けようとして飛び降りた日本人のカメラマンと韓国人留学生が、電車にはねられ3人とも死亡した事件がありました。


とても痛ましい事件です。日本で貢献してくれる高度外国人財が、不慮の事故で亡くなってしまうこともあるわけです。本国のご家族に万一のときに何もできないのは、雇用している企業にとって考える必要があると思うのです。

......2017.9.8.

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72.異文化コミュニケーションとストレスマネジメント

《異文化衝突》という概念があります。


異なった価値観を持ち合わせた人たちが融和ではなく、衝突という形でぶつかり合う状態です。多くの論文を読むと、その概念に欠けている要素があります。


それは衝突後のバランスです。衝突をしたからといって、片方を滅ぼすことをしない限り、衝突後に何らかの形でバランスを取り合います。そして、双方に何らかのストレスを抱え込む。そのストレスは、時間軸と物理的な変化(人数等)に作用し、また新たな局面での衝突を生むという構図です。


その事象に対しての認識がなくては、どのような異文化理解の教育や訓練をしたとしても、悪い衝突を回避するための知恵が不足してしまいます。

......2017.10.10.

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73.異文化コミュニケーションとストレスマネジメント(2)

経営破綻した会社に乗り込んで、立て直しを図るスペシャリストがいます。また、いろいろな企業のトップを歴任して業績を立て直す方もいます。あっという間に業績を改善して、スター扱いされ、株主からも高い評価をもらい、特に外資系企業の場合には、それに伴い高額な報酬を得ます。


その手法は、学ぶところがあり、また変革に伴う厳しさで組織自体が自律的に稼働するようになるという利点があるように見受けられます。しかし、改革をするスペシャリストのほとんどは、短期間にトップを去っていきます。もちろん、日産のゴーンさんのように「立て直し力」だけではなく、「経営力」にも優れた方はいますが、基本的には別のスキルのようです。

......2017.10.16.

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74.Be ambitious!

日経ビジネス2017.10.30.号に、日本では「失敗することに対する恐れがあり、起業をためらう」という成人の割合は、2000年第前半は20%前後だったのに、ここ数年は40%台と高水準になった…と書かれていました。


またマイナビの意識調査で大学生に企業選びのポイントを聞くと「安定している会社」との回答が、比較可能な2001年卒の調査以降、初めて30%を超えた。とのことです。


チャレンジをするときの高揚感は、失敗への恐怖など消し去るものですが、今の若い人たちはチャレンジする気持ち自身が萎えているということなのでしょうね。


もったいない!

......2017.11.7.

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75.新規求人倍率、2.36倍!

《厚生労働省発表》****************************
○2017年10月の有効求人倍率は前月比0.03ポイント高い1.55倍。
1974年1月(1.64倍)以来43年9カ月ぶりの高水準だった。
~企業の求人が増加した一方で、求職者数が減少した。~

 

○正社員の有効求人倍率は1.03倍と前月比0.01ポイント上昇。
2004年11月の集計開始以来で最高を記録した。
☆新規求人倍率は前月比0.10ポイント高い2.36倍。
過去最高だった1973年11月(2.36倍)の水準に並んだ。

 

○企業の求人を業種別にみると、製造業や情報通信業、サービス
業などで求人の増加が目立った。
*********************************************


さて、この数字を見て企業の新卒採用担当者は、2019年採用をどのようにしていくのでしょう??
 

......2017.12.6.

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76.「《採用》活動には長期視点を!」

この12月13日(水)に、《Get-Together2017》を開催しました。


日本での就職を希望している優秀な外国人留学生と、採用(orインターンシップ)を検討している企業との懇親会です。一般的な合同説明会のイメージとは異なり、懇談をしながら企業と留学生の出会いを期待するものです。


たくさんの留学生と企業が参加をし、『通り一遍』の面談とは違い、和気あいあいの雰囲気の中、熱気溢れるイベントとなりました。ありがとうございます。


いつも行っている《ROMA》とは違い、企業も気楽に参加できるイベントのため、来年はたくさん企画をして行こうと思っています。
さて、そこで企業の方の視点で気が付いたことがあります。

 

......2017.12.20.

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