アンガーマネージメント
私はあんまり感じないのですが、電車の中で化粧をする女性に対して、家内
は「非常識だ!」と怒っています。
《「怒り」のマネジメント術》という本の中で、人にはそれぞれ『心のめが
ね』があるとありました。この電車の中での化粧については、明らかに家内
と私とは違った『心のめがね』を持っているようです。
人によってこの『心のめがね』が違うということを理解すると、絶対的に正
当化される『怒り』など存在しないということになります。そのため、たと
えば私が『怒』っていても、その『怒り』は他の人の眼には『理解不能』と
映る可能性があることになります。
これって、怖いですよね。「何でこの人こんなに怒っているのだろう?」っ
て、皆に思われていたら悲しい。
本の中で、どんな『心のめがね』を持っていても問題はないが、その『心の
めがね』のせいで、本人も周りの人も不幸になるようなら、その歪みを直し
た方が良い(掛け替えた方が良い)と書かれていました。
本当にそうですよね。
誰しも「怒り」は良くないと知っているのですが、どうしても何か気に障る
ことがあると、人は反射的に怒ってしまうものです。反射的な反応なので仕
方ないのでしょうが、その感情を上手に処理しないとトラブルを生んでしま
います。
この本の中には、アンガーマネージメントの様々なテクニックが書かれてい
ますが、その中で私が気に入った対処方法をご紹介します。
それは、「いったんその場を退席する」というものです。
『いったん中断してもいいですか?私自身、冷静な議論ができそうにないの
で、頭を冷やしたいと思います。一時間ほど下さい。』
と相手に言って席を立つ。これで自分が怒り心頭であることを伝えられます
し、自分自身も冷静になる時間を取ることができます。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
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