外国人従業員と「ぬかみそ」

最終更新: 7月22日

子供の頃、転校生は特別な存在でした。お互いに知っているクラスの中に、

突然「知らない人」が入ってくるのですから、受け入れる側も、転校生自

身も、距離感を持ってお互いの様子を見たものです。


受け入れる側には、既にクラス独自の文化が存在しています。子供であっ

ても、社会性というものがあり、リーダー的な子、やんちゃな子、静かな

子、etcいろんなタイプの子供たちが、どうしたら仲良く過ごせるのか考え

ながら学校生活を送っていました。一種の安定状態です。


そこに、たった一人でも「転校生」が入るのですから、組織は不安定にな

ってしまいます。


「ぬかみそ」にキュウリやダイコンを入れると、しばらくすると漬物にな

ります。それと同じように転校生もいつの間にか仲間になっているもので

すが、美味しい漬物にするためには、「ぬか」を定期的にかき混ぜてあげ

る必要があるのと同じように、人の場合も組織に何らかの刺激を与えるこ

とによって、仲良くなっていくことが出来ます。運動会や、遠足、学芸会

といったものは仲良くなるのに良いきっかけです。


また「ぬかみそ」は、野菜からのエキスを吸いながら、より美味しい糠床

へなっていくのと同じように、転校生が子供たちの組織の中に溶け込んで

いくということだけでなく、元々ある組織自体も転校生の影響で微妙に変

化していくことも忘れてはいけません。


そんなことを思い出しながら、日本人しかいない日本企業と、言葉もあま

りうまく通じない外国人従業員との関係がどうあるべきか考えてみて下さ

い。皆さん、意外に経験済の「異文化コミュニケーション」のノウハウを

持っていることに気づくはずです。


さすがに運動会や、遠足、学芸会は会社ではできませんが、皆で協力し合

って一つのことを成し遂げるイベントは心を通じ合わせることのできる促

進剤になるので、お勧めです。


ただ、お箸を使う私たちと、素手やフォーク・ナイフで食事をする人たち

とは、考え方が全く違うこともよくあります。そのため、時として「なん

でそんなことが分からないの?」とイライラすることもあるかもしれませ

ん。それをどうやって解決していったらよいか、「ぬかみそ」の皆さんで

心を開いて話し合ってみて下さい。そして、怒りや不信感を持つ前に、外

国人従業員に、優しい言葉を選んで「本音」でコミュニケーションしてみ

て下さい。


日本企業という美味しい漬物を作れる「糠床」であれば、舶来品の野菜も

きっと美味しい漬物ができるはずです。



異文化コミュニケーション研究所(R) https://www.globalforce.link/ 日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用

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