豊かな世の中

とある本に、「現代社会は豊かになったことで、私たちの生活は...」といっ

た文章が書かれていました。そのことを、1961年生まれの私は「ふむふむ」

と納得して読んでいましたが、干支が二回り若い従業員は「豊かになったな

んて思えない」という反応を示していました。


因みに著者は、1958年生まれ。私に非常に近い年代の方です。


私の頭の中は、戦後との比較や、子供時代(路面が舗装されておらず、高速道

路もほとんどなく、どこもここも渋滞で、光化学スモッグや、アスベストが

充満し、あちらこちらの空地で遊び、週に一度のデパートでの外食が御馳走

で、海外旅行は夢のまた夢だった時代)との比較でした。


ところが若い従業員は、つい最近の、就活時代の悲惨さ、派遣社員の悲哀の

ような時代と今との違いの比較しかないのです。


違いが出て当たり前ですよね。


私の子供時代は、まだ漠然とした未来への希望が今よりも強かったように感

じます。一生懸命勉強して、良い会社に入って、家庭をもって、自家用車が

あって、住宅を手に入れて、旅行に行けて...といった路線を何となく誰もが

希望を持っていたように感じます。