進化は多様性の結果
生物の進化は、まるで神様が仕組んだように感じます。
その一方で、その進化は、過酷な環境や、さまざまな逆境の中で、
否応なしに対応せざるを得なかった結果のように感じます。でも、
マンモスや恐竜のように絶滅してしまった種は、なぜ進化しなかっ
たのでしょうか?
環境の変化の方が、進化のスピードより速かったのかもしれません。
そう考えると、実は環境にあんまり関係なく常に何らかの変異した
種が生まれてこないと、絶滅する可能性が高まるということになります。
ありがたいことに人類という種は、今まで生き残ってきたことから
すると、常に様々な、そして何らかの変異をしつつ、結果的に
環境に適したものが残り、その数を増やしたということの繰り返し
の上にあったものと考えます。
それが進化なのではないでしょうか?
つまり、決して常に最善の選択肢を神様が導いてくれたというので
はなく、神様は変異という多様性を与えることで、種の進化をさせ
てくれたということになります。
進化するためには、生き残るのにふさわしい「最善」変異を求める
のではなく、できるだけ多くの変異種を作り出し、生き残りの可能
性を探ることです。それをすることで、結果的に「最善」しか残ら
ない。
私たち社会や組織も、生物の進化同様、常に何らかの変異を作り出
し、その多様性の中から「最善」の種を残すべく生きていかなければ
ならないのでしょう。変異を異端とみるのではなく、進化の可能性
と位置付けて私たちは生きていくことが求められます。
新型コロナの変異種で、人類は苦しめられていますが、組織の在り方
についても、多様性が重要であると感じます。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
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