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  • 執筆者の写真operator

愚問

子供に「将来は何になりたいの?」と質問をすると、子供ははにかみながら

「電車の運転手」「看護婦さん」「ケーキ屋さん」等々の返事をしてくれま

す。


可愛いですよね。本当に、可愛い!


でも、子供が言っている職業は、子供が知っているものだけです。

子供が社会のことをそんなに詳しく知っている訳はないのですから、限られ

た知識の中から選んでいるだけです。


ですから、社会のことを知るに応じて、徐々に考え方が変わっていくことは

当然のことです。


さて振り返って、会社の面接で「当社の志望動機は?会社に入って何がした

い?」といった質問が良くありますが、その会社で働いたこともないのに、

そんな質問にスラスラと返答をする人って、どんなものでしょう?


「想定問答集」を丸暗記しているという意味での優秀さは認めますが、それ

以上のものはないように感じます。


さらに「将来は何を目指す?」なんて質問にどんな意味があるのでしょう?


自分の20代前半の頃を思い出すと、何も定まらず、漠然とした不安と、溢れ

んばかりのエネルギーの使い方が分からず、一方で、どうして良いかわから

ず焦りを感じていたものです。まさに、七転八倒。


そんな相手に何を質問したら、その人のポテンシャルを知ることが出来るの

でしょう?


「今を必死に生きることができるか?」


若いうちは自分の進むべき道が分からず、七転八倒に苦しみながら進むしか

ないのですから、結局「今」しか問うことはできないものです。


歩みながらでしか、自らの志など見えてきません。

「禅問答」同様、面接は真剣勝負で臨むしかありません。




島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

https://www.globalforce.link/

日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用




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