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富の再分配

世界は二極化している、富の分配(富の再分配)が必要だと、いろいろなころで議論されています。

でも、これって「搾取されている」という発想を煽っているだけだと思いませんか?

そんなことを話題にしている(メディアで活躍している)人たちは、一般庶民よりも遥かに大きな収入を得ていますが、彼らは自分自身で「再配分」を行っているのか甚だ疑問です。

それに、どれだけ配分をしたら良いのでしょう?また、誰にどうやって配分したら良いのでしょう?

国連や〇〇財団法人を非難する気はないのですが、寄付を集める団体はその組織の維持のために「寄付金の半分以上」を使っているらしいですし、団体のトップの人たちの年収は一般レベルよりもかなり「高い」。国連における会合や、世界中に派遣されている職員の所得もかなり高く、会合の後の高級ホテルで素敵なディナーは時折問題視されています。

「問題を議論するという事業」が存在しているようにも感じるのは、私がひねくれているからでしょうか?

年収10億円の人は、その半分の5億円を誰かに渡したとして、皆さんは拍手喝采するでしょうか?手元に残る5億円に目がいきませんか?「まだ5億円もあるのだから、もっと配分すべきだ!!」と言うような気がしてなりません。

そんなことを言うのは、餓鬼ですよね。

さらに、よくよく考えてみると、一部の「理性的だと自称している」学者さんや政治家は、自分よりも所得の高い人たちを「ターゲット」にして富の配分を迫りますが、自分たちはその配分側にはいません。彼らは力説するときには「配分される側」の立場で語り、どんなに高い収入を得ても自分たちは「正当な対価」を貰っているとして、黙って懐にお金を忍ばせています。

冷静になりましょう。

富の一極集中は歪を産むと私も思いますが、だからと言って、お金がない人たちが全員「搾取されている」と考えること自体、サモシイと思うのです。

ただ、お金のある人、お金を作るのが上手な人は、「自分の幸せのため」に富みを還元することが大切であると思って欲しいのです。「誰かに施す」ではなく、「私の幸せのため」に、富の配分を自主的に行う。

だって、人の最大の幸せは「人から涙を流して喜んでもらえる瞬間」でしかないのですから…。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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