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臆病な前例主義

頭を使っていないリーダーは、競合他社の動向をとても気に掛けます。

またアンケート調査に基づいた、マーケティング結果を気に掛けます。

右肩上がりの時代、情報が淀んでいる時代には、これで「安全パイ」の二位を目指して行けばそれなりの成果を出せたのでしょうが、世の中の変化が劇的な現代においては、そんなリーダーは「骨董品」なのかもしれません。

最近では、コロナ禍で、突如雨の日のタケノコのように宅配会社が乱立しました。これは「コロナ禍でマーケットが拡大する!」というマーケット結果に基づいているからでしょう。また、他社に「乗り遅れるな!」という競合他社の動向を気にしているからでしょう。

でも、どこも利益を上げていないらしいですよね。そして、どこの会社も「マーケットシェアの獲得が今必要!」と、湯水のようにお金を使いシェアー争奪戦を戦っています。

本当に、そんな一社だけが幸せな世界が訪れるのでしょうか?

ダントツのGoogleのような会社であれば、こんな戦略も成り立つのでしょうが、会社の体力が不十分な段階で「消耗戦」を展開しても幸せになるとは思えません。(私の考えが間違っているかもしれませんが…)

結局「脳のない」経営者は、自分の判断ではなく、誰かの判断を基準に生きているような気がします。でも、知っていましたか?その「誰か」は、「何も」責任を取らないのです。

以前読んだ本に書いてあったのですが、1960年代に「世界は氷河期に向かっていく」と騒いでいた学者が、今は「温暖化で大変だ」と騒いでいるとのことです。(笑)

《赤信号、皆で渡って全員即死》

これが今だと思うのです。

自分で考え、自分で責任を負えるのが、リーダーです。

誰にも先は分かりません。それは怖いことですが、想像もできないような素敵な未来がやってくる可能性もあると思うのです。

一人一人が、リーダーを目指せば、きっとその内の「一人」は私たちを本当に引っ張ってくれると思います。要は、皆が「自分事」として考える癖を付けることが大切でないでしょうか。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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