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議論に絶対負けない法

古い本ですが「議論に絶対負けない法」という本に出合いました。

自分の信じていること、考えていることを否定されることになる訳ですから、仕事でも、普段の生活でも、議論に負けるということは気分の良いものではありません。

絶対に負けない方法なんてある訳がない…とは思いつつ、タイトルに引き寄せられるのですから、いいカモです。(笑)

さて、どんなことが書かれていたか?想像できますか?

話す順番?話し方?相手のロジックの隙を見つける?…?

全く違います。なるほどな~と思うことなのですが、元々、議論とは勝ち負けではなく、自己の主張を相手にわかってもらうための、折り合いのプロセスだというのです。(だったら、「絶対に負けない」こともなければ、「絶対に勝つ」こともないということになるので、この本のタイトルには疑問を持ちますが…)

そのためには、どんなことが必要なのか?

本の中では、下記のようなことが書かれていました。

1)相手から信頼を得ること、そのためには自分について「ありのままの真実」を語ること

2)こちらの要求(or感情)をストレート(正直)に示すこと、本心を隠していれば信用されない

3)相手に怒りの裏にある何かを聴き出すこと、悲しみや苦しみが隠れているものに理解を示すこと

4)感動的な映像を相手の脳裏残すよう表現を工夫すること、知的な議論では何も残らない

5)最終的な決定権を委ねること、何かに怯えている相手に余裕を与える

6)論理ではなく「音」に耳を傾けること、相手の考えていることが伝わってくる

7)自分の魂を信じて自然に発する言葉をつたえること、テキストでは伝わらない

皆さんも、考えてみて下さい。きっといろいろと知恵が出てくるはずです。

結局、勝ち負けを意識するから議論が「喧嘩」や「論争」になるのですよね。

ある意味、幸せな生き方への智慧のような気がします。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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